金利が上がった時にどのような対処をすれば良いのか?

 

先日アメリカの金融政策を決定する中央銀行であるFRBが金利を上げる政策を取り始めるというニュースが日本を駆け回りましたよね。

 

現在アメリカは物価が継続的に上昇する状態なので、それを抑えるために金利を上げるという政策を取っているんですね。

 

政策金利を0.75%上げる事を発表しました。

 

そして、アメリカに限らず欧米諸国でも徐々に金利が上がってきているので、日本でも金利が上がる可能性が出てきているんですね。

 

 

ただ、日本銀行は金融緩和を継続する方針を決めたので、すぐに金利が上がる事は無くなりましたが、金利がいつ上がってもおかしくない状況ではあるんですね。


 

もし、金利が上がった時にどのような対処をすれば良いのでしょうか?

 

少しの金利上昇でも大きな影響を受ける住宅ローンの対処方法について解説したいと思います。

 

 

住宅ローンの金利というのは3種類ある!

 

住宅ローンの金利というのは、3つの種類があるんですね。

 

下記の3種類になります。

 

  • 変動金利
  • 固定金利
  • 固定期間選択型金利

 

 

このうち固定期間選択型金利は、選択した固定期間が短ければ特徴が変動金利に近くなり、逆に固定期間が長ければ特徴が固定金利に近くなります。


 

なので、分かりやすくするために固定金利と変動金利で比較して解説していきたいと思います。

 

固定金利と変動金利というのは、どのような違いがあるのでしょうか?

 

 

 

固定金利と変動金利、それぞれの特徴とは?

 

固定金利というのは、借りた時から全額返すまでの金利の変動がない金利の事を言います。

 

金利2%で借りたら、最後まで金利2%なので、月々の返済額も最後まで変わりません

 

これに対して変動金利というのは、6ヶ月毎に金利を見直す商品になります。

 

住宅ローンの金利というのは、市場の金利を参考に金融機関が決定するんですね。

 

月々の返済額が上がったり、下がったりするので、支払い総額がいくらになるかは払い終わるまで分からないんですね。

 

今後金利が上がるのであれば、固定金利を選んだ方が良くて、逆に金利が下がるのであれば、変動金利を選んだ方が良いという事になります。

 

 

基本的には金利が低い時には将来金利が上がる可能性が高いので固定金利を選び、逆に金利が高い時には今後金利が下がる可能性が高いので変動金利を選ぶというのがセオリーではあるんですね。


 

固定金利と変動金利については固定金利と変動金利のメリット・デメリットとは?でも書かせて頂いておりますので、よかったらご覧になってみて下さい。

 

 

 

融資する側の金融機関の思惑とは?

 

現在はマイナス金利政策が取られていて、市場金利は過去最低の水準なので、本来は固定金利がオススメです。

 

 

しかし、融資する側の金融機関にとっては、固定金利で35年の住宅ローンを販売すると、今後金利が上がってきた場合に大きな損失が出てしまうので、出来る事なら変動金利の商品を販売したいというのが本音なんですね。


 

そこで金融機関は、変動金利の住宅ローンの金利を固定金利よりも大幅に下げて販売しているんですね。

 

北海道の銀行で言うと、変動金利に近い3年固定で0.7%に対して、全期間固定は1.6%なので、詳しく中身を知らなければ普通の人は3年固定を選んでしまいます

 

それでも金利が上がらなければ全く問題はありません。

 

そして、実際にバブル崩壊後の20年以上の間、金利は低いままで推移してきました。

 

ただ、冒頭でもお伝えしたようにアメリカ主導で世界的に金利が上がり始めています。

 

 

日本も方針転換して、金利を上げるようになると現在変動金利で住宅ローンを借りている方はかなり返済額が増えてしまうんですね。


 

3年固定の金利商品のリスクについては固定金利期間選択型は普通の変動金利より危ない?でも書かせて頂いておりますので、よかったらご覧になってみて下さい。

 

 

 

住宅ローンの事が分からないのが非常に危険!

 

現在は日本銀行が金融緩和を継続すると発表したので、しばらくは金利が上がる事はないと思います。

 

ただ、下がった金利というのは上がるしかありません。

 

3年固定や変動金利で住宅ローンを借りると、いつ金利が上がるのか常にビクビクしなければなりません。

 

金利についての知識があるという方は変動金利の住宅ローンでも良いかもしれません。

 

金利が上がりそうなタイミングで住宅ローンの借り換えなどもできると思います。

 

 

ただ、金利に詳しくない方は常に金利変動のリスクが付き纏うので、金利が低い時は固定金利の住宅ローンにしておいた方が良いのかもしれません。


 

一番悪いのは、何が何だか分からない形で変動金利の住宅ローンを借りてしまう事です。

 

そうなると、金利が上がった時に月々の返済額も上がりますが、訳も分からずに高い金額の返済を続けなければならなくなるという事なんですね。

 

もし、良く分からないまま住宅ローンを借りてしまったという方は一度専門家に相談するのも良いと思います。

 

 

 

固定金利と変動金利には長所と短所がある!

 

住宅ローンを借りる上で金利というのは避けて通れません。

 

必要最低限の金利の知識は持っておいて損はないと思います。

 

固定金利と変動金利にはメリットもデメリットもあります。

 

現在の状況や世界の情勢などでもメリットとデメリットがコロコロと変わってきます。

 

 

もし、住宅ローンについて良く分からないという事であれば、相談を承っておりますので、ご気軽にお問い合わせ頂ければと思います。






お電話でのお問い合わせは 090-9516-5936