固定金利期間選択型は普通の変動金利より危ない?

 

今回も前回に引き続き、固定金利のメリット・デメリットについてお話し致します。

 

前回もお話ししたように住宅ローンの金利というのは、下記の2種類があるんですね。

 

  • 最初から最後まで金利が変動せずトータルの返済額も確定している固定金利
  • 途中で金利が変動したりして、実際に返済し終わってみなければトータルの返済額が分からない変動金利

 

 

金利は大きく分けると2種類という事なので、この2種類を元にそれぞれの金融機関で少しずつ変化させながら、たくさんの種類のローン商品を提供しているというわけなんですね。


 

その中にはお客様には分かりにくい商品もあり、リスクも高い事もあるんですね。

 

ここでは変動金利の中でも固定金利期間選択型のローンの危険性について解説致します。

 

 

固定金利期間選択型のローンって一体何?

 

北海道の銀行さんが主力商品として扱っている『固定金利期間選択型』のローンというものがあります。

 

『3年』『5年』『10年』『20年』という期間を選択し、その期間が終わるまでは金利の変動がないんですね。

 

しかし、返済中に金利が変わりますので、ザックリ分けると変動金利の住宅ローンになります。

 

 

『固定金利期間選択型』というのは、固定金利の良いところと変動金利の良いところを両方持ち合わせており、お客様の選択肢の幅を広くする事ができる商品になります。


 

選択する固定期間が『3年』『5年』と短ければ短いほど『変動金利商品』に近くなります。

 

逆に『15年』『20年』と長ければ長いほど『固定金利商品』に近い形になるんですね。

 

北海道の銀行さんの主力商品である『3年固定』というのは、固定金利の期間が最も短いので、ほとんど変動金利と変わらないと言えるものだと思います。

 

北海道の銀行さんの主力商品は、3年固定の方が変動金利より安く設定されているという何とも不思議な金利体系を作っています。

 

 

しかし、『変動金利』と言うと何となく不安定な感じがして売りにくいので、『固定』という文字が入る『3年固定』を主力商品にする事によって、金利が変動するリスクからお客様の目を逸らせる狙いがあるのかもしれません。


 

 

 

3年固定金利のちょっとした落とし穴とは?

 

たとえ3年の固定期間でも変動金利より金利が安いというのは確かに魅力的ではあります。

 

しかし、ここにはちょっとした落とし穴があるんですね。

 

もし、これから金利が上昇局面に向かった時、変動金利で借りている人は6ヶ月ごとに金利が上がります。

 

なので、月々の返済額が増える事で金利が上がってきた事に気付くので、このまま金利が上昇し続けると予想した場合早めに固定金利に切り替える事ができます。

 

 

しかし、3年固定の場合、市場の金利が上昇の局面に入ったとしても、3年間は月々返済する金額が変わらないため、金利が上がった事に気付く事なく時間が過ぎてしまいます。


 

そして、4年目に入った時、初めて金利が大幅に上がっている事に気付き、急いで固定金利に切り替えようとします。

 

でも、金利の上昇が始まってしまうと固定金利というのはどんどん高くなっているので、結局負担がかなり大きくなってしまうという事になります。

 

 

 

金利は本来上がったり下がったりするもの!

 

ここ20年間、金利は本当に低い水準でずっと推移しています

 

なので、30代から40代前半の方は『金利が上がる』という事をいまいちイメージができないと思います。

 

でも、本来であれば金利というのは上がったり、下がったりするものなんですね。

 

 

私が新卒で信用金庫に入社した当時(昭和58年)というのは、定期預金の金利が5.75%で住宅ローンの金利は8%という現在では考えられないくらい金利が高かったんですね。


 

その後金利は一旦下がりかけますが、バブル景気が始まるとあっという間に上昇していって、何と1年間で2%も上昇した事もあったんですね。

 

それが20年も下がったままの状態が続いて、現在が史上最低の低金利になっております。

 

 

 

信用できる住宅営業マンはどっち?

 

この先どうなるかを見越して、金融のプロである銀行は変動金利の住宅ローンを主力商品にしています。

 

ここでもう1度、変動金利と固定金利の特徴をおさらいします。

 

固定金利というのは最後まで金利が変動せずトータルの返済額も確定しております

 

 

これに対して、変動金利というのは返済している途中でも金利が常に変動しており、実際に返済し終わってみなければトータルの返済額は分からないんですね。


 

つまり、金利がアップすればトータルの返済額は増えて、ダウンすれば減るという事ですね。

 

どちらを選ぶかを決めるのはお客様になります。

 

しかし、金利の仕組みとどれにするか決定するための判断材料を提供するのは、住宅を販売している営業マンさん達の仕事だと思います。

 

あなたの前に2人の営業マンがいます。

 

 

月々の返済が少ないのが1番です。お給料が振り込まれる○○銀行さんで1番金利の低いローンにしましょう。


 

 

住宅ローンの金利には2種類あります。固定金利と変動金利です。それぞれのメリットとデメリットは・・・・、個人的にはこんなローンがオススメですね。


 

あなたはどちらの営業マンの方が信用できますか?

 

 

 

住宅ローンを最終的に選ぶのはお客様自身!

 

住宅ローンについてはよく分からないという方も多いと思います。

 

しかし、ある程度知識や情報がないと後で後悔してしまいます。

 

特に住宅ローンは金利は低ければ良いというものではありません。

 

 

当然選ぶのはお客様自身になりますので、自分を守るためにもしっかりリスクも考慮した上で住宅ローンを選ぶようにしましょう。






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