マイナス金利はマイホーム購入にどう影響するのか?

 

前回まではマイナス金利はどういったものかという事をお話しさせて頂きました。

 

普段の生活の中で、金利について気にしているという方は正直少ないと思います。

 

 

そんな方でもマイホーム購入時には絶対に気にしなければならない事だと思います。


 

今回はいよいよ『マイナス金利はマイホーム購入にどう影響するか?』についてお伝えしたいと思います。

 

 

金利が下がれば、借りる方は有り難い!

 

景気回復のカンフル剤として用いられた日本銀行による『マイナス金利政策』

 

各銀行も預金金利・貸出金金利を下げ始めて、マスコミもいろんな角度から報道していますよね。

 

 

しかし、前回もお伝えしたように預金金利はすでに限界に近いところまで下がっていて、預ける側にはあまりインパクトがないのが現状です。


 

逆に借りる方は金利が下がれば、いろんな影響が出てきます。

 

当然ですが、銀行からたくさんお金を借りて商売をしている会社は金利が安くなればそれだけ資金繰りも楽になります。

 

また、銀行が積極的に融資をするようになれば、設備資金なども借りやすくなりますので、積極的な経営が可能になります

 

 

 

マイナス金利で個人にはどんな影響があるの?

 

では、個人にとってはどんな影響があるのでしょうか?

 

 

一般の個人が金融機関から大きなお金を借りるとしたら、まず思い浮かぶのが『住宅ローン』だと思います。


 

金利が下がると住宅ローンにどのくらいの影響が出てくるのかを実際の数字で見てみます。

 

土地1,000万円、建物2,000万円、合計3,000万円の場合、この分の購入資金を全期間固定金利のフラット35で全額借入した場合の金利を比較してみると、

 

全期間固定金利 3.0%で借りると、

 

  • 月々返済 115,455円
  • 総支払額 48,491,199円

 

全期間固定金利 2.0%で借りると、

 

  • 月々返済 99,377円
  • 総支払額 41,738,340円

 

全期間固定金利 1.5%で借りると、

 

  • 月々返済 91,855円
  • 総支払額 38,579,100円

 

全期間固定金利 1.25%で借りると、

 

  • 月々返済 88,224円
  • 総支払額 37,054,080円

 

3.00%と1.25%では総支払額で1千万円以上違ってきます。

 

当たり前の事ですが、借りる側にとっては金利は安い方が良いですよね。

 

 

 

銀行の住宅ローンの場合はどうなの?

 

では民間の住宅ローンだとどうなのでしょうか?

 

ネット銀行がメイン商品にしている変動金利だと0.5%台の金利も出てきています。

 

金利0.5%、3,000万円で返済額を計算すると、月々返済は77,847円です。

 

 

また、北海道の地元銀行さんがメインにしている3年固定金利は今のところ0.8%ですので、月々返済は81,917円になります。


 

 

 

変動金利商品は総返済額が確定しない!

 

ここで何故トータルの返済額を書いていないのでしょうか?

 

変動金利や3年固定金利は今後金利が変動するので、総返済額が確定していないからです

 

変動金利・固定金利選択型変動金利は見直し時期が来れば、金利が変動する商品です。

 

 

ですから時期が来れば金利は見直しされ、返済金額はその時の金利水準に合わせて減ったり、増えたりします。


 

変動金利商品なら6ヶ月間、3年固定であれば3年間、10年固定を選べば10年間です。

 

この時期を過ぎた時、その時期の金利が下がっていれば月々の支払額は減り、逆に金利が上がっていれば月々の支払額は増えるという事になります。

 

全期間固定金利であれば、当然ですが支払金額は全期間変わりません。

 

 

固定金利期間とは、この低金利のメリットを確実に受けられる期間の事であり、3年固定を選べば3年間、35年固定金利を選べば35年間という事になります。


 

 

 

長期固定金利の方がリスクが少ない!

 

マイナス金利は景気を回復させて、インフレ目標を達成するのが目的です。

 

インフレとは物価が上昇する状態であり、当然金利の上昇を伴います。

 

 

そう考えると、マイナス金利という過去に例のない低金利時代で、今全期間固定金利で住宅ローンを組み、非常に低い水準の金利のままで35年間の支払いが確定させれば、今後マイナス金利政策の効果が出始めて、景気が回復し物価が上がり金利が上昇し出しても、固定金利だから返済が増える心配は一切ありません。


 

景気回復により年収が上がれば貯金もできるし、繰上返済も可能です。

 

もし、金利が3%・4%になっていれば、繰上返済するよりも預金して利息を受け取った方が得になる事もありえます

 

 

言い方を変えれば、この異常な低金利の環境の中で、長期固定金利で住宅ローンを組む事で『数千万円のお金を35年間1%台の金利で借りる権利が手に入り、この資金で余裕を持ってマイホームを購入する事ができる』という事になるわけで、まさにこれがマイナス金利がもたらす恩恵なんですね。


 

マイナス金利がメディアでも取り上げられていたので、色々と勉強されている方も多いと思います。

 

 

 

マイホームを購入するなら今がチャンス!

 

せっかくの低金利時代、その権利を最大限に生かして夢のマイホームを獲得しましょう。

 

これだけ金利が下がっているのだから固定金利を選択し、月々の返済を固定して金利が上がるリスクを回避しましょう

 

3年固定も安くて良いのですが、やっぱり3年後の金利が気になりますよね。

 

35年固定なら月々の支払は、最後まで変わりませんし、今ならマイナス金利の影響で、35年固定でも金利はかなりに安いんですね。

 

 

月々の支払金額は少しだけ3年固定金利より多くなりますが、子供さんの学費が掛かる時期に金利が上がって住宅ローンの支払いが増えてしまい、予定が大幅に狂ってしまうなんて事もありませんから安心だと思います。






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