今回もマイナス金利をマイホーム購入に活かすための基礎知識を解説していきたいと思います。
今は金利が史上最低水準という事で、お金を借りる企業や人には有利になる状況です。
この有利な状況をしっかりと理解して、マイホームの購入に活かす事ができれば、数百万円単位でお得にマイホームを購入する事ができるかもしれません。
マイホームは一生に1度の買い物というくらい人生の中でもトップクラスにお金が掛かる事です。
様々な知識や情報によって、この高い買い物を少しでも安く買えるのであれば、それに越した事はないですよね。
そこで今回は個人がこの低金利の長所をさらに活かす方法について解説したいと思います。
長期金利がマイナス金利によって低くなっています。
金利が低くなっているという事は当然ですが、借りる側がお得になります。
企業なら安い金利で資金を調達し、その資金を商品仕入れや宣伝広告・営業などに活用したり、生産性を上げるために設備を購入したりしながら、利益を上げていく事ができます。
しかし、個人の場合は安く資金を調達できても、収益に結び付けるのは難しいですよね。
ただ、お金を借りるという事は返す時にはちょっと上乗せして返さなければなりません。
この上乗せ部分が金利で、金利が低いという事はそれだけ返す金額もトータルで少なくなるという事なんですね。
でも、意味は理解していても、企業のように資金調達をして、利益を上げていくというような事は個人でやる人はそんなにいないので、どうやってマイナス金利のメリットを活かせるかが分からないですよね。
個人でマイナス金利のメリットを活かすには?
では、どういった方法でこの低金利の長所を活かすか?
そこで住宅ローンが登場するんですね。
住宅ローンというのは、マイホームを購入するための資金調達ですよね。
くどいようですが、金利が低くなるという事は資金調達のためのコストが安くなるという事です。
住宅ローンで3,000万円の資金を調達するためのコストについて考えてみましょう。
3,000万円を借りて35年で返済する場合、金利3%・元利均等返済で借りると、月々の返済は115,445円でトータルの返済額は48,491,100円です。
調達コストは、48,491,100円-30,000,000円=18,491,100円になります。
同じく金利2%だと、月々の返済は99,377円でトータルの返済額は41,738,340円です。
調達コストは、41,738,340円-30,000,000円=11,738,340円になります。
さらに金利1%だと、月々の返済が84,685円でトータルの返済額は35,567,700円です。
調達コストは35,567,700円-30,000,000円=5,567,700円になります。
ちなみに金利が0%ならトータルの返済額は、30,000,000円で調達コストも0円です。
3%と1%では、その調達コストの差が1,200万円以上になります。
これだけ違うんですね。
低金利のメリットを活かすには長期固定金利!
視点を変えると、金利が下がるという事は銀行に支払う利息が大幅値引きされているという風にも考えられます。
マイナス金利政策によって、長期金利がこれまでにないレベルまで低くなっています。
これはズバリ『今、マイホームが安く購入できる』という事と同じ意味なんですね。
マイホーム購入を考えている人にとっては、今は1番のタイミングであるのは事実です。
そして、低金利のメリットを活かすためにオススメなのが長期固定金利です。
変動金利で借りてしまったら、たとえ金利が0%になっていたとしても、金利が上がれば当然のごとく低金利のメリットは無くなってしまいます。
ここのところだけはお忘れなく。
というわけで、マイホームが欲しいと思っている方は今は本当に良いタイミングなので、真剣に考える価値はあると思います。
何が最大のメリットなのかを見失わないこと!
金利が低いからと言って変動金利や3年固定にした場合、数年もしくは金利が上がるまでは月々の返済額は安くなります。
しかし、金利が上がってしまうかもしれないという不安感はいつまでも持ち続ける事になってしまうんですね。
低金利のメリットの恩恵を受けるためには、やはり長期固定金利を選ぶ事です。
そうする事で35年間金利が上がるというリスクをゼロにする事ができます。
たかが数年、月々の返済額が安くなる事のために『金利上昇リスクゼロ』という最大のメリットを見失ってはいけません。