サザエさんの磯野家を例にフラット35の親子リレーローンを解説しております。
前回は『連帯債務者である子供と同居しない親子リレー』のパターンをお伝えしました。
今回は『主債務者である親が一緒に住まない家のローンを親子リレーローンで借りる』パターンについて解説したいと思います。

フラット35であれば、様々なケースでマイホーム購入に役立つ活用方法がありますので、是非ご覧になって下さい。
こんな場合でも親子リレーローンを借りれる?
磯野家でいうと、マスオさん・サザエさん夫婦のみが住む家のローンを波平さんとマスオさんの親子リレーで借りる形になります。
タラちゃんに弟ができたので、フグ田家がマンションを購入して、磯野家とは別々に住むというイメージになります。

さて、ここでマスオさんの年収が少ないので、マスオさん1人では家が買えないし、サザエさんは働いていません。
一般の金融機関であれば、ただ門前払いになるだけだと思います。
ではどうすれば良いのでしょうか?
フラット35は同居しなくても収入合算できる
一般の銀行の住宅ローンの場合、自分が住む家しか対象にならないんですね。
なので、同居しない波平さんはローンの債務者・保証人にはなれず、収入合算はできないんですね。
しかし、フラット35の場合、セカンドハウスや親族が住む家であれば、自分が住む家でなくてもローンが組めるというルールがあります。

これを利用して、まず波平さんが娘夫婦であるマスオさんとサザエさんが住む家を買うという形にします。
そして、それを親子リレーローンにして、マスオさんが連帯債務者になります。
こうする事で、審査対象の収入は波平さんとマスオさんの合計収入になります。
さらに返済期間はマスオさんの年齢を基準にする35年になり、かなり大きな金額を借りる事ができます。
つまり、この方法を使うと同居しない親の収入と合算して、35年の住宅ローンが申し込めるという事になるんですね。

注意点はあるものの住宅購入は実現しやすい
注意点としては、家を買うのはあくまでも波平さんなので、主債務者は波平さんになります。
なので、波平さんが購入する家の所有者でなければいけません。
ただし、持分の決まりはないので、波平さんの持分1%、マスオさんの持分99%というのでもOKなんですね。

実際にはマスオさんの家の購入を波平さんが援助する形になるんですね。
この方法を応用すると、今まで家の購入を諦めていた人でも、マイホーム購入が実現できる可能性があるんですね。
親の子供への援助の仕方の幅も広がる
今回はこのようなケースという事でご説明させて頂きましたが、決して珍しいケースではないと思います。
親としても子供に援助してあげたいけど、現金をたくさん持っていない方も多いと思いますが、フラット35ならこういう形での援助が可能です。

今回のケースはフラット35でしか実現できないケースだと思います。