前回からサザエさんの磯野家をモデルにしてフラット35の親子リレーローンを説明しております。
前提として、下記のように仮定しています。
- 波平さんは60歳
- マスオさんは30歳
前回までにお伝えしたように、親子リレーローンとは、親が借り入れしたローンを子供が引き継ぐ住宅ローンの事を言います。

ちなみに義理の親子でも親子リレーローンが組めるのかについては義理の親子でも親子リレーローンは利用できるの?でも書かせて頂いておりますので、よかったらご覧になってみて下さい。
親子リレーローンを使うと、下記のようなメリットがあります。
- 親と子供の収入を合算できる
- 返済期間は子供の年齢で計算できる
なので、より大きな金額が借りる事ができるんですね。
そこで今回は連帯債務者である子供が同居しない親子リレーローンについてお話ししたいと思います。
2世帯住宅じゃなくても使う事ができる
親子リレーローンと言うと、2世帯住宅購入用のローンというイメージがあると思います。
しかし、フラット35の場合は親子が同居しなくても、親子リレーローンを利用する事ができます。
つまり、波平さんとマスオさんが一緒に住まなくても親子リレーローンを組む事ができるんですね。
波平さん・フネさん・カツオ君・ワカメちゃんの4人だけで住む家の購入して、マスオさん・サザエさん・タラちゃんは別の家に住むというケースでもマスオさんを連帯債務者とした親子リレーローンは可能なんですね。

また、カツオ君が就職していて、別なところで一人暮らしをしている場合でも利用可能です。
カツオ君が一緒に住まず波平さん・フネさん・ワカメちゃん3人だけが住む家のローンを波平さん・カツオ君を債務者とした親子リレーローンで借りる事も可能になります。
この場合、前回もお伝えしましたが、収入は2人の合算で審査年齢は子供の年齢という形になるんですね。

親1人の時に比べてかなり高額な金額を借りる事ができるんですね。
銀行の住宅ローンであれば、収入合算の条件に同居というのがあると思います。
でも、同居していない家族であっても収入を合算する事ができて、さらに若い人の年齢で審査できるので、メリットは大きいと思います。
高齢の方がマイホームを購入する方法とは?
高齢のお父さんがどうしても自分の家が欲しい場合はどうすれば良いのでしょうか?
例えば、今住んでいる家が立ち退きになってしまい、どうせ出るなら自分の家が欲しいなんていう場合ですね。
『将来一緒に住む予定の子供に助けてもらって家を買う』というような感じで使える親子リレーローンのパターンですね。
このパターンだと、定年間近のお父さんも立派な家が買えてしまいますので、これからマイホームを考えている方にとっても購入の幅が広がると思います。

使い勝手が良いので、様々なケースで役立つ事と思います。
次回はマスオさん、サザエさん夫婦のみが住む家のローンを親子リレーで借りるパターンをお伝えしたいと思います。
しばらくは磯野家をモデルにして、親子リレーローンについて説明をしていきたいと思います。
同居しなくても親子リレーローンは使える
通常の住宅ローンであれば、親子リレーローンを利用する場合は同居が条件です。
しかし、フラット35は同居するという条件がないので、別居していても義理の親子関係でも親子リレーローンが使えます。
なので、借入限度額を大幅に上げる事ができるので、希望のマイホームを購入する事ができると思います。
様々な場面で使えると思いますので、もし分からない点などがありましたら、ご気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
