前回は「フラット35が物件購入価格の90%までしか借りられないというのは間違った認識」というお話をさせて頂きました。
当然100%まで借りられるのですが、どちらか選ぶ事が出来るという事なんですね。
借りられる金額もかなり違ってきますし、返済金額も変わってくるので、どちらがどのくらい有利になるのかも人それぞれ違ってくると思います。
そこで今回は9割融資と10割融資の違いについてお話させて頂きます。
この違いを知っておく事で、マイホームを購入する時に役立つと思います。
目次
9割融資と10割融資では金利が異なる!
フラット35の特徴として、借入金額が購入物件価格の「9割以内」と「9割以上10割まで」で金利が異なるという事があります。
10割融資になると、9割融資に0.44%上乗せになりますので、9割融資が1.03%であれば、10割融資は1.03%+0.44%=1.47%になります。
例えば、土地1,000万円、建物2,000万円、合計3,000万円という案件の場合です。
90%融資の対象は、3,000万円×90%=2,700万円になりますので、300万円の自己資金をご用意頂ければ融資金利は1.03%になります。
3,000万円の融資をご希望であれば、融資金利は1.47%になります。
なので、返済する金額がかなり変わってくるので、自分のお金の状況に合わせて、借りると良いですね。
自己資金を用意できる方は金利の低い9割融資を選べば良いですし、自己資金が無い方は10割融資を選べば良いかと思います。
フラット35の融資対象に諸費用は含まれない!
ただし、フラット35の融資の対象はあくまでも「購入物件の代金」もしくは「請負契約金額(追加工事・付帯工事含む)」のみであり、事務手数料・仲介手数料・登記費用・火災保険料といった諸費用分は対象になりません。
ですから、先ほどの物件で諸費用が200万円掛かったとすると、土地1,000万円、建物2,000万円、諸費用200万円、合計3,200万円の場合でも、融資対象は3,000万円になりますので、90%融資の対象は3,000万円×90%=2,700万円になります。
90%融資で収めるには自己資金の必要額は3,200万円-2,700万円=500万円になります。
なので、自己資金300万円では足りないという事態になってしまいます。
諸費用を含めた満額を借りるためのオススメの方法とは?
では、満額借りるためにはどうすれば良いのでしょうか?
日本モーゲージサービスでは、諸費用を含めて満額の借入を希望される方には提携ローンを使う事ができるんですね。
提携ローンは無担保で500万円まで融資できます。
抵当権を設定すれば1,000万円までの融資が可能になります。
上記の例の場合、諸費用を含めて借りる場合には方法は2つです。
- フラット35で10割融資で3,000万円を申し込み、提携ローンで諸費用分200万円を申し込む。
- フラット35で9割融資で2,700万円を申し込み、提携ローンで1割300万円+諸費用200万円=500万円を申し込む。
提携ローンは変動金利で2.5%程度なので、急激に金利が上昇しない限り2のパターンの方が総支払額は少なくなる可能性が高くなっています。
また、借り換えの場合は9割融資の金利が適応になりますので、当初10割融資を利用し1年後に借り換えをして金利を下げるという方法もあります。
しかし、借り換えの場合優良住宅優遇制度が適応になりませんので、実際にお得になるかどうかは1年後の金利次第という事になります。
提携ローンで物件価格と諸費用のお金を借りられる!
いずれにしても、フラット35と提携ローンの2つを使えば、物件価格+諸費用の金額で借り入れする事ができるんですね。
ただ、ローンが2本立てになり、金利や返済金額・借入限度額の計算も複雑になってきて、お客様もワケが分からなくなってしまうと思います。
このような計算は私共に任せて頂ければ、資金計画も含めた詳しいご説明をさせて頂きます。
融資金額1つ取っても、フラット35は銀行ローンとは異なる独特のルールがあります。
いちいち調べて勉強するよりも専門家に任せるのが楽です。
どうぞ遠慮なくご連絡下さい。
フラット35だけで全て賄えるわけではない!
マイホームを購入するには物件を買うお金以外にも実は様々な出費があるんですね。そして、これらのお金はマイホームを購入する際に必ずと言っていいほど掛かってしまうお金でもあります。当然自己資金があってそれらをお支払いできるのであれば、それに越した事はないですが、提携ローンなどを利用すればほとんど自己資金を用意しなくてもマイホームを購入できるんですね。お客様の現在の状況に合わせて様々なご提案をする事ができますので、ご気軽にお問い合わせ下さい。
