前回は『親子リレーローン』を使ったフラット35の活用法をお伝えさせて頂きました。
この方法を効果的に活用すると、お気に入りのマイホームにかなり近づく事ができると思います。
なので、機会があれば是非とも親子リレーローンを活用してみて下さい。
フラット35はご希望の借入額に達しない方や年収の低い方にも役立ちますが、会社の経営者の方や個人事業主の方にも非常に活用できる住宅ローンになるんですね。

経営者や個人事業主の方はどうしても住宅ローンの審査に通りにくい現実があります。
ただ、フラット35なら一般の住宅ローンよりは格段に審査に通る可能性が高いんですね。
ここでは会社の社長さんがフラット35を活用した場合について解説したいと思います。
目次
会社の社長と一般のサラリーマンとの違いは?
会社の社長さんの住宅ローンは一般のサラリーマンとどう違うのでしょうか?
実は会社の社長さんというのも会社からお給料を貰っているという形になります。
なので、言ってみればサラリーマンとそんなに変わらないんですね。
実際は給与所得者みたいなものなので、収入の計算方法は一般のサラリーマンと同じです。
税込給与年収(源泉徴収票の総支給額)が住宅ローン審査の対象という事になるんですね。
ちなみに報酬の種類が『役員報酬』になっているのは、経理上の仕分け区分になりますので、融資審査においては給与所得と同じ扱いになるんですね。

では、融資審査において同じ給与所得扱いなのに、どうして会社の社長と一般のサラリーマンでは会社の社長の方が住宅ローンにおいて不利になってしまうのでしょうか?
社長の場合は会社の内容も見なければならない
会社の社長さんも一般のサラリーマンと同じような評価基準で住宅ローンの審査をしてくれるのかと言うと、やはりそういうわけにはいかないんですね。
会社の社長さんの場合、『給料の金額』を決めているのは自分自身です。
会社が大赤字で実際にお給料を払えない状態でも年間の給料を1,000万円と決めて、帳簿上1,000万円の支払いがあれば、その社長さんの年収1,000万円という事になってしまうんですね。

このような場合であっても、個人での税金の負担は大きくなってしまいます。
それでもきちんと税金を納めれば所得証明書も発行されるんですね。
そういう理由で、社長さんの実際の年収というのは、経営している会社の内容をきちんとチェックしなければ結論付ける事はできないというわけなんですね。
決算内容が悪ければ住宅ローンは借りられない
そうした場合に金融機関の方から『会社の決算書』の提出を求められると思います。
当然ですが、決算内容が悪ければ住宅ローンは借りられないのが普通ですよね。
特に融資取引がある金融機関では、決算内容の細かい部分まで把握されていると思います。
なので、この会社の社長さんは丸裸状態だと言っても過言ではありません。
決算内容が悪ければ、ローンは難しくなるというのは至って普通の事だと思います。

貸しているお金を返せない人には貸さないというのが住宅ローンの大前提になります。
その社長の会社の決算内容が悪いのに貸してくれる金融機関なんて皆無だと思います。
赤字決算でもローンが通る可能性がある
ではどうすれば良いのかというと、ここがフラット35の活用ポイントになるんですね。
フラット35の場合、会社の社長さんのお申し込みでも原則的に決算書を提出する必要がありません。
ですから、一般の銀行ローンに比べてかなり入口は広くなります。
決算書が必ず必要というイメージがあるので、諦めていた会社の社長さんもいたかと思いますが、フラット35ならチャンスはは広がりますね。

一般の住宅ローンよりも間口が広がる
もちろん、全てがOKというわけではありません。
お申し込みした方の年収や申請内容によって、追加で決算書が求められるケースもあります。
そうなれば会社の決算内容を吟味した上での審査という事になります。
この場合でも現状の経営状態の中でちゃんと返済できる根拠として、プラスになるデータなどをきちんと提示できたり、説明ができればよりローン審査が通りやすくなると思います。

会社の社長さんの中にもマイホーム購入を夢見ている方も絶対いらっしゃると思います。
当然一般のサラリーマンよりも若干ハードルは高いかもしれません。
フラット35なら一般の住宅ローンよりも間口が広がる分、有利に借入ができるかもしれません。
『きちんと返せる根拠』の説明が求められる
現在夢マイホーム札幌では『住宅ローン駆け込み寺』を提供しております。
会社の社長さんからローン手続きの申し込みを頂いた場合、事前の決算内容を見せて頂いた上で、現状の経営を分析して、プラスになるデータを探すなど審査が通りやすくなるように様々な準備を致します。
ここは金融機関に在職経験があるので、決算書を読めますし、過去にフラット35の審査を1,000件やってきていろんな傾向を把握している私の強みだと思っております。

社長さんの住宅ローンは一般のサラリーマンよりも詳しく『きちんと返せる根拠』の説明が求められます。
難しいそうと思ったら是非ご相談下さい。きっとお力になれます。