フラット35の審査の仕組みの5回目になります。
事前審査パート5は事前審査が×(否決)だった場合の対処法についてお伝えします。
復習になりますが、フラット35の事前審査はコンピュータによるスコアリング審査で回答は○と△と×の3種類です。
○回答なら基本的には本審査も大丈夫なので、何とかして○回答を引き出すかが大事です。
△回答の場合は本審査の時にできるだけ不安材料がない方法で申し込む事が求められます。
さらに事前審査が×回答になった場合にも諦めなければ承認を勝ち取る方法はあるというのが前回までのお話でした。今回は事前審査否決の場合の対処法です。
事前審査は個人情報と返済比率が重要!
フラット35の事前審査は基本的に個人情報と返済比率を見ています。
まず今回は返済比率についてお伝えします。
このサイトでも何度もお伝えしていますように、住宅ローンは「年収に対する月々の返済額の割合(返済比率)」がある一定の範囲以内でないと受付できません。
この返済額はこれから申し込むローンの返済額とマイカーローンやカードローンなど既存の借入の返済額を足したものになります。
なので、事前審査の申込時には「今回お申込の住宅ローン以外の借入の申出書」に現在払っている分割払いの内容を記入して提出して頂きます。
通常私共にようなフラット35の窓口になる代理店は、申告頂いた内容によって返済比率を計算して、もしオーバーするようであれば、お客様と業者様と相談の上、現在の借入の一部を返済して頂けるという前提で審査を進めさせて頂きます。
銀行なら申告外の借入があると否決になる事も・・・
しかし、審査を進めていく仮定で、個人信用情報センターの信用情報を取得すると、申告外の借入が発覚する場合があります。
この申告外の借入があまりにも大きすぎる場合、金融機関によっては独自の判断で事前審査を否決回答とするケースがあります。
特に銀行の窓口でフラット35を申し込む場合や地元に受付窓口がなく東京本社で審査するモーゲージバンクなどは、同じフラット35でもテーブルに乗せるハードルが高くなっていると思われるケースがあります。
ですから事前審査の否決理由が「総合的な判断」というあいまいな理由である場合は、別のモーゲージバンクで申し込むと、申告外の借入をきちんと再申告して頂き、返済比率を許容範囲内に収めるようにできれば、本審査に勧めてしまうケースもあるんですね。
窓口が違えば取り扱いも違ってくる!
銀行でも同じ内容でも窓口担当者によって、取り上げてもらえるケースともらえないケースがあるように、フラット35も窓口によって取り扱いは様々なんですね。
実際に私も別の会社さんでフラット35の事前審査が否決回答だったお客様からご相談を頂き、特に内容を変えずに本審査承認まで進める事ができた経験があります。
まずは諦めないで相談してみて下さい。
さらに次回は個人情報に問題があるお客様についての対処法をお伝えします。
フラット35を1度申し込んでダメだったとしても諦めてはいけません。そんな状況でもやり方というのはいくつかあります。フラット35の窓口は1つだけではありません。他の窓口に行けば取り扱いも変わりますので、承認をもらえる事もあります。最後まで諦めずに解決の糸口を探し続ける事が大事なんですね。
