フラット35の特徴を生かして、マイホーム購入の幅を広げる方法についての5回目は『育児休業中の方の場合』というお話です。
育児休業中の場合、働いている時のような収入がありません。
なので、下記のような事ができないと思っている人も非常に多いと思います。
- 住宅ローンを組む
- 収入合算をする
フラット35では育児休業中でも住宅ローンを組んだり、収入合算をしたりする事ができるのでしょうか?

ここでは育児休業中にフラット35を申し込んだらどうなるのかについて解説したいと思います。
基本的に育休や産休の時に組めるローンは無い
住宅ローンの資金計画を検討してみたら、ご主人の年収だけでは希望金額が借りられない場合、まず考えるのは奥様との収入合算ですよね。
しかし、奥様が産休・育休取得中で現在収入が全くない・・・さて、どうしようという方も正直少なくないと思います。
基本的には育児休業や産休の時に組めるローンというのは無いと思った方が良いんですね。
色々な面で育休や産休の時には、住宅ローンの審査が有利になるという事は無いんですね。
しかし、だからと言ってマイホームの購入を諦める必要はないんですね。
フラット35の場合、融資実行時に職場復帰される予定があれば、産休・育休の奥様の年収を合算する事ができます。

なので、引渡しまでに時間が掛かる建築案件の場合には引渡しを奥様の職場復帰に合わせて組めば、問題なく審査できます。
基本的には前年年収で計算します。
ただ、前年年収が産休・育休により少なくなっている場合は、休み前にもらっていたお給料を元に算出した1年分の『みなし収入』で収入合算できますので、意外と多く借りられるんですね。
融資実行時に職場復帰している事を確認させて頂くために、職場復帰後に受け取ったお給料の明細などを提出して頂きます。
もし、融資実行時に未だ職場復帰していなかった場合にも救済措置があるんですね。

融資実行時に復帰していなくても大丈夫
産休・育休中の奥様の収入合算で審査を申し込み、建物が完成した時に未だ復帰していなかった場合も、一定の要件を満たしていれば融資は可能です。
要件確認は以下になります。
- いつから復帰するかを確認する(勤務先から復帰時期の記入された証明書を提出して頂きます)
- 産休復帰までの期間でに不足となる金額(奥様の収入からの返済する分の金額の合計)を計算する
- 上記の金額の支払いが可能なことを示す資料を確認させて頂く
資料としては現金・預貯金の他に、職場復帰までにハローワークから受給する育児休業手当の金額が分かる通知書などを含める事が可能です。

融資実行時までには職場復帰していない事が事前に分かっていれば、申し込み時に事前に上記の資料を用意して頂ければOKです。
なので、新築建売住宅や中古住宅の購入でも要件が整えば、産休中の奥様の収入を合算する事が可能となります。
お車の借り入れなどで思った以上に借入限度額が厳しい方の場合は収入合算ができればご希望に沿えるケースが多いので、諦めずにご相談して下さい。
産休や育休で休まれている奥様の収入なども前もって言って頂ければ、それが有利に働くようにアドバイスさせて頂きます。

産休・育休の奥様がいても収入合算ができる
産休や育休で仕事を休んでいる奥様がいる場合、収入合算はできないとまず思ってしまうのはしょうがないと思います。
ただ、実際はできるのでこれを知っていると知らないではマイホーム購入の幅が大きく減ってしまうので、上手く活用しましょう。
住宅の営業マンではフラット35を上手く活用する事は難しいと思いますので、その際はいつでもご連絡頂ければと思います。
