前々回・前回は『ご本人が知らせないでいたケース』『ご本人が全く自覚していなかったケース』に関してお伝えしました。
特にご本人が全く自覚していなかったケースでは、携帯電話料金やボーナス払いには注意が必要という事がお分かり頂けたかと思います。
個人信用情報センターに載っている情報というのは、住宅ローンの審査に大きく影響を与えますので、住宅ローン以外の借り入れがあるという方は知っておくと良いと思います。

今回はレアなケースではありますが、一番厄介な『センター情報が間違っていたケース』について解説していきたいと思います。
センターの情報が100%正しいわけではない
返済比率がギリギリの場合、お客様のご申告以外に借り入れ情報が出てくると、希望額を借りるためにはそれを返済しなければいけません。
しかし、金融機関が取れる情報は借入時期と残高程度で具体的な借り入れ先までは特定できないので、お客様に確認して頂くしかありません。
このような時は金融機関はお客様に『他にも借り入れなどはありますか?』と投げかけてみます。
最初は心当たりがないと言っていたお客様も色々ヒヤリングしていくうちに、90%以上は該当のものが見つかるんですね。

それでもどうしても思い付かないお客様の場合はご自身で個人情報を取って頂きます。
そうすると、たいてい本人が気付いていない分割払いが出てくるケースが多いんですね。
しかし、ごくまれに貸し出しした金融機関が一括で完済している情報を消し忘れているという事が発覚するケースがあります。
実は金融機関のミスで個人情報信用センターの情報がそのままになっている事もあるんですね。

つまり、個人信用情報センターのデータは100%正しいとは言えないのですね。
間違った登録情報は金融機関に消す依頼をする
しかし、たとえ間違った情報であれ、登録情報が残っていればローンは通らないんですね。
そこで消し忘れていた金融機関に依頼して、間違った情報を消してもらいます。
金融機関が動いてくれて、情報を消してしまえば審査は前に進む事になります。
過去には借り入れがあったけれど、今は全部キレイにしたはずなのに何故かローンが通らない事態に陥っている方も少なからずいらっしゃいます。

そういったケースは『金融機関の情報の消し忘れ』を調べるために自分で個人情報を開示してみる事が必要になります。
この辺は住宅ローン受付金融機関と連携しながらの作業が必要になります。
正しい手順を踏めば、住宅ローンの審査を通る可能性がまだまだあるという事なんですね。
しかし、このような場合は様々な知識が必要になってきますので、お客様に身に覚えがないのに上手く進まないような場合は一度ご相談下さい。

個人情報は住宅ローン審査には重要
個人信用情報センターに登録されている情報というのは住宅ローンの審査には非常に重要なものになります。
間違った情報だとしてもそれを元に審査するので、そういう場合は早急に消す必要があるんですね。
センターの情報は100%正しいわけではないので、自分の記憶と照らし合わせる必要があるんですね。
これからマイホームの購入を考えている方は住宅ローンは必要不可欠なので、住宅ローンの審査を通過するために個人情報信用センターの事は知っておいて損はないと思います。
