今回も前回に続き『個人信用情報センター』についてお伝えします。
個人信用情報というのは、住宅ローンの審査に大きな影響を与えるという事はお分かり頂けたかと思います。
個人信用情報と住宅ローン審査については住宅ローン以外の借入は審査にどんな影響を与える?でも書かせて頂いておりますので、よかったらご覧になってみて下さい。
住宅ローンお申し込み時に個人情報をチェックする事になるのですが、その際に個人信用情報センターの情報とご申告がズレている事があります。

そのケースというのはどういう場合なのでしょうか?
ここでは個人信用情報センターとご申告情報のズレについて解説したいと思います。
督促されても払っていなければ審査否決
住宅ローンのお申し込みを受けると、金融機関は個人信用情報センターに借り入れに関する情報を照会し、審査の判断材料にします。
過去に返済が滞り、督促されても払っていないというような情報があれば、基本的には審査否決となります。
また、返済の遅れについても恒常的なものは否決材料になるんですね。
たまたま数回遅れたように見受けられる場合は金融機関の判断になります。
そもそも住宅ローン以外の借り入れをきちんと返済できないので、住宅ローンの返済をできるわけがないですよね。
住宅ローンの返済というのは、他の借り入れよりも返済期間も返済金額も大きくなりますので、その審査というのはある程度の厳しさがあるんですね。

基本的に信用がないと判断された人は住宅ローンの借り入れは難しいと思います。
返済情報の他にも現在の借入残高も確認できる
さて、個人信用情報センターでは返済情報の他に現在の借入残高の情報も確認できます。
当サイトで何回も書いていますが、住宅ローンは年収に対する月々の返済金額=返済比率により、借入限度額が決まります。
返済額というのは申し込みの住宅ローン+その他のお借り入れの返済額になります。
その他の借り入れについてはローンのお申し込みの時に申告する形になります。
ただ、申告漏れがあっても個人信用情報センターに借入情報が記載されていれば、金融機関はそれを加えて返済比率を計算し、一定の返済比率をオーバーしていれば融資ができなくなるんですね。
なので、申告して頂いた時にその他の借り入れについて嘘を付いたとしても、すぐに分かってしまうという事なんですね。

ちなみに借入限度額の計算方法については借入限度額を算出するにはどうすれば良いのか?でも書かせて頂いておりますので、よかったらご覧になってみて下さい。
申告とセンター情報がズレている理由とは?
お客様のご申告とセンター情報がズレているケースは以下の理由が考えられます。
- 借り入れの事を忘れてしまっている
- 借り入れと認識していない
- 意識的に隠している
- 情報センターの情報が間違っている
住宅ローン以外の借り入れをそもそも忘れてしまっていたり、認識していないという事であれば、ちょっとしょうがない部分もあります。
しかし、意識的に隠しているという事であれば、こちらとしても困ってしまいますので、出来る限り正直に申告して欲しいですね。
ただ、どんなケースにしろ、返済比率オーバーになれば審査は通らないので、まずここのところを解決しなければなりません。

現在その他の借り入れがあったとしても、様々な方法で住宅ローンを借りられる可能性があります。
なので、その他の借り入れがあるからと言って、一概に住宅ローンはダメというわけではありません。
その辺については、やはり住宅ローン専門FPの腕の見せ所になりますので、ご相談頂ければと思います。
その他の借り入れの部分は我々としても結構苦労するところですが、この部分を切り抜けられる事ができればかなり審査承認へと近づくんですね。

その他の借り入れは住宅ローンには非常に重要
その他の借り入れは借り入れの審査や借入希望額には非常に関係があります。
住宅ローンを貸す側にとっては、その個人の信用がどうなのかをチェックする重要なものになります。
延滞があるだけでその人の信用はガタ落ちというわけです。
金融機関としても、信用がある人にお金を貸したいというのが正直な気持ちなんですね。
特に気を付けたいのは携帯電話の料金です。
これは通話料に機種代の割賦料金が含まれています。
割賦料金はその他の借り入れに該当しますので、延滞すれば住宅ローンが借りられなくなる事も十分にあり得る事なんですね。

携帯電話と住宅ローンの関係性については毎月の携帯電話料金と住宅ローンって関係あるの?でも書かせて頂いておりますので、よかったらご覧になってみて下さい。