今回も前回に続き、住宅ローン以外の借り入れについてお伝えします。
住宅ローン以外の借り入れは住宅ローンの審査に大きく影響してきます。
だからと言って、一概に審査に落ちるというわけではないんですね。

住宅ローン以外の借り入れが結構あった場合、金融機関はどのような対応をするのでしょうか?
住宅ローンは様々な金融機関が取り扱っておりますが、住宅ローン以外の借り入れが結構あった場合の対応についてお話ししたいと思います。
目次
融資や分割払いがダメな時ってどんな状況?
個人情報を調べると、その人がお金を借りた時どんな風に返済してきたか分かるんですね。
- 自己破産・債務整理など過去に借金が払えなくなっている。
- 返済を督促しても支払いをせず、法的手段に訴えられている。
こういった情報があれば、当然ですが住宅ローンに関わらずどんな融資・分割払いも受けてはもらえないんですね。
恒常的に返済が遅れ、毎月督促されて払っている状態でも住宅ローンはほぼ断られます。
住宅ローンに限らず、お金を貸しても返ってこないのであれば、わざわざ貸してくれないのは普通ですよね。

住宅ローンの基本的な考え方は、一般的な考え方とそんなに変わらないんですね。
グレーゾーンの場合の対応はまちまち
これに対して、たとえ個人情報に延滞履歴があっても、たまたま勘違いで残高不足になり支払いが遅れたが、すぐに返済し、その後の遅れがないというように数回の延滞履歴があるというような場合はグレーゾーンです。
融資が受けられる、受けられないというのは金融機関の判断になり、金融機関によっては審査を進める場合もあるんですね。

この基準は金融機関によってまちまちですが、銀行系の保証会社の方が審査は厳しいです。
ちょっと保証料が高い住宅ローン専門の保証会社であれば、ある程度は許容してくれるケースがあります。
また、フラット35の場合にもこの部分はケースバイケースの審査になります。
住宅ローンの審査というのは、それぞれの金融機関で違ってくるんですね。
なので、どこかの金融機関で断られても諦めないでチャレンジする事が大切です。
その他借り入れがたくさんある場合は?
延滞はしていないけれど、その他の借り入れがたくさんあった場合はどうなるのでしょうか?
これについても金融機関の判断になるんですね。
私の経験から言って消費者金融で借り入れがある場合やクレジットカードでもキャッシングが恒常的にある場合は、たとえ正常に返済していたとしてもほとんどの銀行では受付の時点で断られてしまいます。

話は少しそれますが、同じカードローンでも消費者金融系・クレジット会社系のカードローンは総量規制というのがあって年収の1/3までしか借りられないという事になっております。
しかし、何故か銀行のカードローンだとこの総量規制がかからないんですね。
なので、サラ金系のカードで限度額いっぱい借りた人でも銀行系のカードローンの枠であればさらに借りる事ができます。
これはおそらく銀行はそんな無茶な貸し方をしないと多くの方が思っていますよね。
ただ、この制度を利用して銀行が消費者金融と手を組んで、消費者金融会社を保証会社とする銀行系のカードローンを作って、借りられないはずの人向けに高い金利でお金を貸すという昔では考えられないビジネスが行なわれております。
しかも、それをテレビCMでどんどん宣伝し、普通の金融商品のように印象付けて、さらに銀行のキャッシュカードがあればATMでカードローンの融資枠が簡単に作れてしまうという何とも恐ろしいシステムまで用意されています。
こんな風に多くの人を借金漬けにしておきながら、いざ家が欲しい時に住宅ローンを申し込んで来た人に対して『カードローンを使っているからお金は貸せません』と言って窓口から追い返してしまうというのはどうも腑に落ちないのですが・・・。

フラット35は審査の幅が広いのが特徴
話を元に戻すと、フラット35は借入情報に関しても幅広く受付できる仕組みがになっています。
消費者金融系のローン残高がある状態でも正常の返済をしていれば、それを完済する条件で審査承認となるケースもあります。
場合によっては完済しなくてもOKなんて事もあります。
その他借り入れの扱いは金融機関によって本当にまちまちです。
この辺の事を知っていると、かなりマイホーム購入ができる幅も広がると思いますので、是非頭の片隅にでも覚えておいて下さい。

カードローンの扱いは金融機関によって様々
今回は銀行系カードローンの裏側も少しお話させて頂きました。
どちらにしても銀行は審査は厳しい部分があるのは正直否めません。
フラット35の存在やどこで取り扱っているか分からない場合は銀行の住宅ローンに申し込みする事になると思います。
ただ、フラット35は審査の幅が広くなっている部分もありますので、存在を知っていれば夢のマイホームにより近づく事は間違いありません。
