住宅ローンというのはマイホームを購入するために借りる事ができるローンになります。
お客様それぞれでご希望の物件がある程度あると思いますが、だからと言って自分の希望している金額を借りられるというわけではないんですね。
人それぞれ年齢も違えば、職業も違いますし、家族構成や年収も違います。
という事は、住宅ローンで借入できる限度額についても個人個人で大きく違ってきます。
そして、借りる事ができる金額の中で物件を選ばなければならないので、借りられる金額がご希望の物件の価格を上回らなければ、その希望を叶える事はできないんですね。
ただ、フラット35であれば同じ年収だったとしても、一般の住宅ローンに比べて借り入れできる限度額が大きくなるという事を皆様ご存知だったでしょうか?
ここではどうしてフラット35が一般の住宅ローンに比べて実際に借りる事ができる金額が大きくなるのかについて詳しく解説したいと思います。
借入限度額は原則として年収で決まる!
住宅ローンの借入限度額というのは原則的としてお客様の年収によって決まります。
しかし、現在の金利の状況では一般の住宅ローンよりもフラット35の方が借入限度額が数百万円も多くなるケースがあるんですね。
どうしてそんなに差が出るのでしょうか?
その答えは現在の史上最低の低金利にあるんですね。
全期間固定金利のフラット35は実行した時の金利が35年間継続し、月々の返済額がずっと変わらないため、審査は申し込み時点での金利で行なれる事になります。
これに対して、銀行の住宅ローンは変動金利が主体なので、金利が上がれば返済金額も上がり、返済が困難になってしまうお客様が出てくる可能性があります。
それを見越して、実際より高い金利で借りると仮定して、審査をするんですね。
審査金利というのは金融機関によってそれぞれ違うみたいで、その数字を非公表という事になっておりますが、おおよそ金利4%で借りる事を想定して審査をするようですね。
ただ、借りられる金額が大きくなれば、その分だけ毎月返済する金額についても当然大きくなりますので、そういったところはしっかりと注意しておいた方が良いですね。
フラット35の審査金利は銀行ローンより低い!
言葉だけでは分かりにくいと思いますので、具体例を挙げて解説したいと思います。
例えば、3,000万円を35年で借りた場合は月々の返済は、下記のようになります。金利の違いによって、月々の返済額がこれだけ違ってくるというのがお分かり頂けると思います。
銀行の住宅ローン固定3年金利が0.8%なら81,917円
フラット35の金利が1.58%なら93,934円
銀行の住宅ローンの審査金利が4.00%なら132,831円
借入限度額は審査金利による月々の返済額を元に計算するので、3,000万円を借りるために必要な年収は、銀行の住宅ローンの審査金利4.00%の場合は約450万円なのに対して、フラット35の審査金利1.58%だと約380万円でOKという事になるんですね。
同じ3,000万円を借りるにしても、金利がちょっと違うだけで月々のローンの返済額がこれだけ変わってきてしまうので、知っておいて損はないと思います。
ちなみに固定3年金利は最初の3年間が0.8%というものになるので、4年目以降は金利は上がりますので、その辺の金利上昇のリスクは常にイメージしておかなければなりません。
年収が同じでも審査金利によって借入限度額が結構違う!
年収300万円の方の借入限度額も、銀行の住宅ローンの審査金利4.00%だと借入限度額は1,693万円なのに対して、フラット35の審査金利1.58%だと2,418万円です。
年収は同じなのに実際に借りられる金額がだいたい500万円くらい違ってきますので、これだけ違ってくれば例えば購入する物件のグレードが上げる事ができたり、よりご希望に近い場所の物件を購入する事ができたりしますので、この差はかなり大きいと思います。
審査金利や借入限度額の事をある程度知っているのとそうでないのとでは、様々なところで大きな差がついてしまうのが住宅ローンの仕組みなんですね。
現在マイホーム購入をする上で手持ちの資金が不足しているという方は、フラット35なら思い描いているマイホームの夢を限りなく実現してくれると思います。
ただ、借りられる金額が大きくなれば、その分だけ返済する金額についても大きくなりますので、そういったところはしっかりと把握しておいた方が良いかもしれませんね。
審査金利を知っているとマイホーム購入に役立つ!
借入限度額が大きいとそれだけマイホームにお金を掛ける事ができるので、自分の希望の家を追求する事ができますし、同じ金額を借りようとした時も月々の返済額が少なくなるので、フラット35はメリットが大きい事が分かると思います。ただ、住宅ローンにも金融機関によって様々な商品がありますので、フラット35も含めてシュミレーションを行ない、どの商品が自分に一番合っている住宅ローンかを選択するようにしましょう。
