200万円の返済で借入限度額が1,000万円増える?

前回までは借入限度額を計算する基本数値である返済比率のメカニズムと具体的な借入限度額の計算方法について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

借入限度額が分かれば、実際にどれくらいの価格のマイホームを購入できるかも分かりますので、よりマイホームに対してイメージしやすくなると思います。

これからマイホームを購入しようと思っている方は是非借入限度額を計算してみて下さい。

ここでは返済比率の考え方をベースにして、借入限度額を増やすにはどのようにしたら良いかという事を詳しくお伝えしていきたいと思います。

その他借入を200万円返済すると、借入限度額が1,000万円増えると言われております。

それはどうしてなのでしょうか?借入限度額を増やせるという事は、これまで以上にお気に入りの物件を購入できる可能性が高くなるという事なんですね。

今回の話はかなりマイホーム購入時に役立つと思いますので、是非参考にしてみて下さい。

 

借入限度額を増やすにはどうすれば良いの?

そもそも借入限度額というのは、住宅ローンにお申し込みをした方が破綻をしないように、収入に対してここまでなら返済に回しても大丈夫ですよという線引きする役割があります。

金融機関の立場から言っても、お客様が住宅ローン破綻してしまうと、金利での収入が減ってしまいますし、元金も戻ってこないので、経営的にもあまり良くないんですね。

返済比率が基準を超えてしまっている、いわゆる「返比オーバー」を解消し、借入限度額を増やすためには「返済比率の数字を小さくすれば良い」んですね。

返済比率の計算式が下記のようになるのは、再三ご説明させて頂いていると思います。

返済比率(%)=「年間返済額」÷「年収」×100

なので、返済比率を下げるための方法は2つという事になります。

 

分子である『年間返済額』を下げる
分母である『年収』を上げる

 

計算上こうすれば良いのですが、具体的には何をすれば良いのか正直分からないですよね。

 

「住宅ローン以外の返済額」を下げるには?

それでは、まず①年間返済額を下げる方法について解説させて頂きます。

前々回もお話したように、年間返済額は「今回の住宅ローン返済額+住宅ローン以外の返済額」です。

つまり、現在借金をしているという方は住宅ローンの借入限度額が下がってしまうという事なんですね。

という事は、この2つのうちどちらかを下げれば良いんですね。

「住宅ローン以外の返済額」を小さくする方法としては、まずはお金があれば「住宅ローン以外の借入を一括返済してしまう」という方法があります。

ここでお伝えしたいのは、住宅ローン以外の借り入れを200万円返済すると、住宅ローンの借り入れを1,000万円多く借りる事ができるケースがあるという事です。

住宅ローン以外の借り入れというのは返済期間が短いものが結構多いので、借入残高が少なかったとしても、毎月の返済額は大きいケースが多いんですね。

つまり、年間返済額が多いので、これを返す事で借入可能額は大幅に増えるんですね。

 

その他の借入を返済する方法を探し出す!

よく分かりにくいかと思いますので、具体的な数値で解説させて頂きます。

例えば、年収350万円で車のローン残高200万円(残り5年・年間返済額40万円)があるAさんの場合、現状での借入限度額は1,743万円ですが、車のローンを完済すると借入限度額は2,817万円に増加します。(※フラット35の金利1.57%で計算)

もしAさんが2,800万円の融資を希望しているのであれば、不足額は1,057万円です。

この足りない分をご両親から贈与を受ける場合、不足額1,057万円を贈与してもらわなくても、車のローンの返済分200万円を贈与してもらえればOKなんですね。

この借入限度額や返済比率の事が分からなければ、ご両親は1,000万円以上のマイホーム資金を工面しなければならなくなってしまうんですね。

このメカニズムを分かっていれば、200万円工面できれば、ご希望の融資額に届きますので、Aさんとしては万々歳というわけなんですね。

どう考えても1,000万円よりも200万円の方が何とかできる可能性が高いですよね。

このようにケースによっては、その他借入の部分を全額返済する事で、返済した金額の何倍もの借入可能額が広がるという事になるので、それだけご希望の物件に近づくと思います。

まず最初に「その他の借入を返済する方法を見つけ出す」というのが、借入限度額を上げる最初のステップになるのではないかと思います。

さらに次回も借入限度額を増やす方法についてお伝えしたいと思います。

 

1,000万円も多ければできる事がかなり増える!

マイホームを購入する上でここだけは譲れないという部分がありますよね。ただ、その希望を叶えるためにも借入可能額は少ないよりも多いに越した事はないんですね。ただ、借入可能額が増えると当然返済額も増えてしまいますので、そこはバランスをしっかり考えて希望のマイホームに近づけるようにしましょう!

 

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