ここでは返済比率の考え方を元に借入限度額を計算する方法について解説したいと思います。
この計算方法を分かっていると、マイホーム購入で失敗しない確率が高くなると思います。
前半は数字が複雑でもしかすると面倒臭いかもしれません。
ただ、後半は具体例を使って分かりやすく解説しておりますので、是非参考にしてみて下さいね。
それでは前半の退屈な部分から始めたいと思います(笑)。
繰り返しになりますが、上記の数式で表されている返済比率というのは、住宅ローンにお申し込みをした方の借入限度額を決定する数字になります。
それでは、年収〇〇〇万円、その他借入〇〇〇万円の人ならいくらまでなら借りられるという事が分かるプロセスについてお伝えしたいと思います。
年収390万円、車のローンの返済額年間36万円(月々3万円)のAさんを例にして解説していきたいと思います。
数字を1つ1つ見ていきます。
返済比率の範囲については、下記の通りです。
前年年収
300万円未満
400万円未満
600万円未満
600万円以上
返済比率
25%以内
30%以内
35%以内
40%以内
前年年収
400万円未満
400万円以上
返済比率
30%以内
35%以内
となっておりますので、年収390万円のAさんの場合、一般の住宅ローンでもフラット35でも返済比率が30%以内であれば大丈夫という事になります。
返済比率(%)>『年間返済額(ローン返済+その他借入)』÷『年収』×100に当てはめると、30%>『ローン返済+36万円』÷390万円×100になります。
しかし、これではサッパリ分からないと思います。
返済期間と金利が決まれば借入限度額が分かる!
ここからは分かりやすい後半部分になります。
年収390万円の方は、ローン返済とその他借入の合計が年収の30%以内であれば良いという事で、少し分かりやすくなってきましたね。
年収の30%は、390万円×0.3=117万円です。
Aさんは年間返済額が117万円以内であればOKという事になるんですね。
Aさんは車のローンが36万円あるので、117万円から36万円を引いた81万円が住宅ローンの返済に回せる限度額という事になります。
年間ローン返済+36万円<117万円
年間ローン返済<117万円-36万円
年間ローン返済<81万円
月々の返済額に直すと、81万円÷12ヶ月=67,500円なので、月々67,500円までであればOKという事になるんですね。
このような感じで計算していく事になります。
あとは返済期間と金利が決まれば、逆算して借入限度額が計算できるんですね。
フラット35は現在の金利がそのまま審査金利になります。
なので、仮に1.57%だとすると、Aさんの借入限度額は2,173万円という事になります。
ちなみに車のローンを全部返してしまい、その他借入を0円にできれば、借入限度額は3,138万円という事になります。
借入限度額が分かればよりイメージがしやすい!
現在は便利な世の中でインターネット上には年収・その他借入を入力すると、一瞬で借入限度額がが出てくるホームページがたくさんあります。
しかし、この基本さえ覚えておけば、そんなホームページに入力する時もより正確な数字を導き出す事ができるんですね。
そして、この基本を知っていれば、借入限度額が希望額より少ない場合にどこをどうすれば良いかという対策を考える事ができるんですね。
なので、より夢のマイホームの実現に近づく事ができます。
借入限度額の把握はマイホーム購入の第一歩!
今回のお話は借入限度額において基本的な考え方になります。
なので、今後マイホーム購入を検討しているという方には凄く役立つ事だと思います。
月々の返済額が分かれば、マイホームへのイメージがとてもしやすくなるので、検討材料として大いに活用してみて下さい。