日本銀行が実施しているマイナス金利政策について

 

今回からは新聞やテレビでもよく取り上げられていた『マイナス金利』についてお話ししていこうと思います。

 

皆さんはマイナス金利についてはご存知でしょうか?

 

言葉自体は知っているという方も少なくないと思いますが、マイナス金利はどのようなものかについてはなかなかご存じないという方も多いと思います。

 

そこで今回はマイナス金利について、お話しできればと思います。

 

まずは基礎知識として日本銀行のマイナス金利政策について解説していきたいと思います。

 

 

 

我々が使用しているお金には『日本銀行券』と印刷されていると思います。

 

つまり、日本のお金を発行している銀行、それが日本銀行なんですね。

 

さらに日本銀行は一般の銀行の余剰資金を受け入れる、言わば銀行専門の銀行といった役目も持っています。

 

一般の銀行というのは、お客様から預金という形でお金を預かって、その預かった金額に対して一定の利息を支払います。

 

預かったお金は融資という形で企業や一般個人に貸し出されて、借りた人からは預金者に支払う利息よりも高い利息を受け取り、『払う利息』を『受け取る利息』の差額(利鞘)で利益を出すのが仕事なんですね。

 

一般的に預かったお金は全部貸し出しできるケースは少なく、そうなるとお金が余ります。

 

余ったお金を預かるのが銀行のための銀行である日本銀行のもう1つの仕事なんですね。

 

 

日本経済をコントロールしている!?

 

日本銀行が一般の銀行から預金としてお金を預かった場合、預かった預金に対して決められた利率に基づいて利息を払います。

 

日本銀行が一般銀行に払う利率が高ければ、銀行は余ったお金を日本銀行に預けた方が良いので、積極的に融資をしなくなります。

 

逆に日本銀行の金利が低ければ、銀行は一般企業や個人に貸し出した方が儲かるので、どんどん一般市場にお金を貸し出す事になります。

 

ですから、日本銀行は銀行から預かる預金の金利を上げたり、下げたりする事で日本経済をコントロールしているんですね。

 

具体的には景気が悪く経済が停滞している状態になれば、金利を下げてお金を市場に出回るようにして景気回復を図り、景気が良くなり過ぎて物価が急激に上がり国民の生活に支障が出そうになると、金利を下げて物価上昇を抑えます。

 

 

マイナス金利政策の仕組みについて

 

今回のマイナス金利というのは、日本銀行が一般の銀行から預かる金利を文字通りマイナスにするという政策になります。

 

簡単に説明すると、金利1%の場合100万円を1年間預けると1万円の利息が付いて101万円受け取れます。

 

しかし、マイナス金利は金利が-1%になるので、100万円預けても利息は-1万円になり、1年後に受け取れる金額は1万円引かれた99万円になります。

 

銀行は余ったお金を日本銀行に預けてもマイナスになってしまうので、お金を余らせないように率先して融資をする事になり、民間の設備投資や住宅新築などが増える事で結果的に景気がよくなる、マイナス金利とはこんな形の経済政策なんですね。

 

あくまでも日本銀行と一般銀行の間の金利になります。

 

なので、一般の方が銀行に預金を預けたら逆に利息を取られてしまうという事はありません。

 

しかし、当然一般銀行の預金金利も低い水準になりますので、下記のような事が起こりやすくなり、景気の回復策になるという一面もあるんですね。

 

  • 個人の資金は銀行預金から株式投資にシフトされる
  • 企業は資金が調達しやすくなる

 

 

最も恩恵を受けられるのは住宅ローン!

 

このマイナス金利政策は、世の中のお金を回すための政策なので、1番恩恵を受けるのはお金を借りる立場の人です。

 

大型の設備投資を考えている会社にとっては、低い金利で大きな資金を調達できるのは、とっても良いチャンスです。

 

そして、一般の個人が-金利の1番のメリットを受けられるのは、何と言っても長期大型のローンである住宅ローンです。

 

数千万円の借金をして、人生で1番大きな買い物をするのにはマイナス金利政策の今がまさに千載一遇の大チャンスです。

 

そろそろ家を買いたいと思っている方は、マイナス金利に関心を持っていますよね。

 

マイナス金利の事を知っておけば、失敗しないマイホーム購入にも役立つと思います。

 

 

住宅ローンを借りるには今が1番良い!

 

住宅ローンには必ず金利が付きますが、このマイナス金利政策のおかげでその金利が史上最低水準です。

 

ニュースでもマイナス金利政策は取り上げられておりますが、一般の方にとってはこの住宅ローンが最も関係があるものだと思います。

 

この金利が低い時にマイホームの購入を検討してみてはいかがでしょうか?

 

 

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